胃がん罹患体験 -手術前までのこと


日本人の二人に一人はがんになる

というのは、保険会社の広告などでよく見かけるフレーズです。
平均寿命が長くなればがんに罹る率は高くなるとか、年代別で違うだろという具体的なツッコミは今は省きますが、

とりあえず自分の場合は、亡くなった血縁者のうち、ひとりが事故、あとは全員ががん死という家系です。
両親も共に60歳前後で他界してますし。

そういうバックグラウンドがあるから自分も遅かれ早かれなるんだろうなぁと漠然と思ってた40代前半のある日、会社の健康診断がありました。

いろいろ検査して、あとは問診と終了手続きだけかぁと待合室で待ってたら、自分を呼ぶアナウンスが。

あれ、何で自分だけ名前呼ばれるんだろ? と別室に入ったら2人の医者と机の上に胃のレントゲン写真。

その瞬間、「あ~~~やっぱり」と思いました。
今にして思えば。という前兆もかなりあったので。

シロウト目にも普通じゃないレントゲン写真を見ながら医者は「いますぐ入院施設のある病院で検査してください」と怯えたような表情で言いました。
それって明らかにがんってことじゃん :・・・:

あまりに目が焦っているので「スキルスの疑いもあるんですか?」と冷静に聞いたら、
「それも調べるためにすぐ検査してください」

焦ってる医者と妙に冷静ながん持ちの構図って妙だったろうなぁ。

会社に「お土産もらってきちゃった~」とレントゲン入りの紙袋をぶら下げて出社、翌日検査、即刻入院決定でした。

入院手続きしたのがちょうどクリスマスイブ。駅前にクリスマスケーキ抱えたカップルが大量に歩くなか、
ドナドナド~ナ~ド~ナァ~~♪
と口ずさんでましたがな。

正月は友人を呼び出して、以前から行きたかった日本橋の某洋食屋で食事。
思い切り食べられるのも最後かと思ってオムライスを選ぶのもどうかと思いますが。 :笑:

ちなみに病気のことを伝えた人はごくわずか。
特に郷里の親戚・友人はいまだに誰も知りません。
おじ・おばにとっては兄弟に先立たれたうえに、さらに姪まで同じ病気になったと知ったらショックを受けるでしょうよ。きっと。

年明けに1日だけ出勤して入院。
入院用にネットで買ったパジャマのパンツのゴムが即日切れた  :ちぇっ: ので、レンタルパジャマのお世話に。

というか持参パジャマを着ている入院患者は家で洗濯してくれる家族がいる人だけでした。
オジサンはだいたい持参パジャマ、女性は年齢にかかわらずレンタルでした。

こんな時くらい家事しろや。とヒト様のダンナにツッコむのでした。

幼児期以来の入院。初めての体験はなんであれ楽しむ性分なので、その時点でステージは不明だったけど明るく過ごすことにしました。

もちろん全然平気なわけじゃないですけど、ジタバタしても事態が好転するわけじゃなし、開き直るしかないかなぁ、と。

消化器外科に入院している男性は「この世の終わりだ…」て表情の人が多い気がしますが、女性は売店で買った週刊誌読んでキャピキャピしてるんですよね。

点滴の管を血液が逆流して、顔面蒼白になるのが男性、「逆流してるよぉ」「やば、やっちゃったぁ」とキャピるのが女性。

女は強いです。