1999年9月14日
その他の日もWさんはいろんなところに連れて行ってくれました。
ワンブロックしかない中華街とか、イギリスのコメディアンのショーとか。(ダドリー・ムーアでした!)
でもイギリス訛りのショーは全然理解できず。
「何言ってるか全然わからなかったよ」と言ったら、
「大丈夫。オレもわかんなかったから」
・・・その後、そのイギリスで暮らすことになるとは。とほほ。
学校にはバスで通ったんだけど、これが実にアットホーム。
降りるときに「Thank You」「You’re Welcome」が当たり前なのは欧米では普通ですが、さらに短パン制服の運転手が客と雑談しながら走ってます・・・
乗っている人も実にほのぼのしていて、スキンヘッドのでっかいピアスしたゴツい男性が、前に座っている赤ちゃんを見て「かぁわいい~ 」と言ってたり。
ある時なんぞは、バスがひとつの停留所を素通りして、おや?と思ったら、運転席の隣で運転手と雑談していた男性がニヤッと笑い、
「今、誰も見てなかったよな」
で、みんなクスクス笑い。
運転手はバス路線を離れ、ひと区画をぐるっと廻って先ほどの停留所に戻りました。
乗ってきた人は「今度は気をつけてね」で同じく笑ってるし。
なんてほのぼのした街なんだ~~~!
家に帰ってから報告すると、「普通は戻らないけどな」とのことだったので、珍しい瞬間に立ち会ったようなんですが。
このバスがあまりにも快適だったので、私も帰国以来、バスを降りるときはお礼を言うようになりました。(「ありがとう」は照れがあるので「どーも」ですが)
ヴィクトリアはリタイア後の居住地としても人気のバリアフリーな街で、車椅子も普通、義足つけずに片足と松葉杖で颯爽と歩く人も普通。
海岸線を歩いていると「シャッター押してくれませんか」とゲイカップルにカメラを託されるのも普通。
デパートでドアを次の人のために開けて待っていて、「Thank You」「You’re Welcome」も当たり前。
カナダで一番発した言葉は圧倒的に「Thank You」と「You’re Welcome」だったのです。
それがものすごく居心地がよくてねぇ。この街が大好きになってしまったのです。
ホームレスが結構いたのは意外でしたが、今にして思えば、ロンドンに比べればどうってことないです。
夜は満点の降ってきそうな星空。当時住んでいた札幌じゃ絶対お目にかかれないほどでした。
すご~いと感動していると、「田舎はもっとすごいよ」とのこと。
・・・ヴィクトリアが都会なら、札幌は大都会ですがな。
あとはなぜかパソコンの使い方教えたり。
自分がもらう領収書を作る手助けをするとは思わなかった・・・。
それからWindowsのペイントでラクガキの仕方教えたり。