現代の日本人は海外旅行に行っても普段のライフスタイルを崩したくない、と思う人も多いようです。
海外でも日本食を食べたいとか、キレイなパンプス履いて歩きたいとか。
もちろん、それが悪いという訳ではありません。
海外の文化をそっくり真似る必要もないし、自分のスタイルを抑えたことで旅を楽しめなくなるなら、せっかくの貴重な時間を無駄にすることにもなります。
ただし、郷に入っては郷に従え、と言うとおり、現地の習慣にならったほうがいい場合もあります。
それは、日本の習慣を通すと自分が困る場合、それから現地でイヤな顔をされる場合があるからなのです。
現地の習慣は国によって様々ですが、自分が経験したイギリスの事例を記載します。
靴はスニーカー、もしくは中敷きを詰めた靴にする
オシャレな靴でオシャレな国を歩きたい気持ちもわからないではないですが、ヨーロッパの歩道はほぼ、石かレンガかコンクリートです。
そんな道をアスファルトの歩道に慣れている足で歩くと、むっっちゃ疲れます。
それよりも「身なりの綺麗なアジア人」はすぐ「現金をたくさん持ってる日本人」だとバレますので、安全に歩きたいなら、着古した普段着+女性なら薄化粧がベストです。
イギリスで一番使う言葉は「Thank you」と「Welcome」と「sorry」
ありがとう、それに応える「どういたしまして」 You’re welcome を省略した welcome。
イギリスでは不要なビラを渡された時にもThank youと言います。
スーパーで買い物した時にも言います。一昔前の日本でも普通のことでしたけどね。
また、アメリカ英語では「ちょっとすみません」はexcuse meですが、イギリスではほとんど言いませんでした。
どんな時にもsorryで片付きます。
ちょっと通して → sorry
あのー店員さん → sorry
え、もう一回言って? → sorry?
ちょっと、足踏んでるんだけど! → sorry!
なお、thの音は舌を歯に挟めて、Lの音は舌を口内の上につけて、Rの音は舌を上につけず丸めて出します。
どれも普段日本人が使わない舌の動きなので、この機会に積極的に発音しましょう。
舌の筋肉が鍛えられて、二重アゴが改善します(実体験)😁
ドアを開けて後方に人がいたら、その人がドアに手を添えるまで押さえて待っている
イギリスではごく当たり前の光景です。
一度、わざと「日本人的に」ドアを押さえなかったら、もんのすごくイヤな顔をされました。
なお、後方の人がドアに手を添えたらthank youと言いますので、サラッとクールにwelcomeと返しましょう。
いや~カッコいいじゃん自分、と思えます。
バッグは床に置きましょう
欧米では、バッグは床に置く文化です。 大きな荷物も、小さなハンドバッグも床です。
トイレでも床に置いているのを見かけました。
ですので、食事をするテーブルの上にバッグを置いたら、さて、どう思われるでしょう。
ちなみに、半年間地下鉄に乗っていて、「こいつのバッグ邪魔だな」と思うことはラッシュ時を含め一度もありませんでした。
たいてい足の間か座っていれば膝の上ですね。
セキュリティ的に不安な時は斜め掛けカバンを身体の前で抱えてるのがいいかと思います。
トイレの水は本番まで流さない
日本だと音を消すために「最中」でも水を流しますが、海外ではそんなことしません。
生理現象なので音がするのはあたりまえ、という以前に深刻な問題があります。
イギリスの建築物は築数百年というものが多く、後で排水管を設置した場合や、老朽化している場合もあります。
そのため、一度流したら、再び水が流れるという保証はありません。💀
やむを得ず流してしまったら、タンクに水が溜まるチョロチョロという音が止まるまで延々と待つハメになるかもしれません。
英語で言葉が出なくても笑ってごまかさない
日本人は自分の不都合を笑ってごまかしてしまう習慣がありますが、欧米の人からすると、「ものすごく気持ち悪く」見えるそうです。
言葉がわからなくてもジェスチャーとか、単語だけ言うとか、書くとか、スマホの辞書に頼るとか、解決手段はあります。
なお、数年前に観たテレビ番組で、大阪のおばちゃんが日本語で押し通したら外国人に通じるか、という実験をして見事に通じていましたので、要は心意気です。
電車で寝てはいけません
起きたら財布がなくなってます。😱
エスカレータでは片側に寄りましょう
日本では片側を開けていても立ち止まる人がいると動きが止まりますが、イギリスでは後方からヤジが飛びます。
公園以外の公共の場所で床に座る・しゃがむのはやめましょう
親切な人であれば「どうしたの?」と聞いてくるか、または「気を落とさないでね」といってお金を恵んでくれますよ。
せっかくの海外旅行、現地の人にイヤな顔をさせてまで楽しみたくはないですよね。
また自分自身が現地に行ってから困らないためにも、事前に訪れる国の習慣は確認しておきましょう。